アクションエディター4 vs. 『ACTION GAME MAKER』:あなたに合うのはどちら?
2Dアクションゲームを作ってみたいですか?様々なツールがある中で、今回はアクションエディター4と『ACTION GAME MAKER』を比較して、あなたのツール選びの参考になるようご紹介します!

『ACTION GAME MAKER』とは?
『ACTION GAME MAKER』は、長年続く「Maker」シリーズの最新作です。Godot Engineをベースにしており、プログラミング不要で、あらゆるスキルレベルの人が2Dアクションゲーム開発に着手できるよう設計されています。サンプル素材が豊富に付属し、ビジュアルスクリプティングシステムでゲームロジックを構築します。
『ACTION GAME MAKER』のシステム要件:
- 最低動作環境: OS: Windows 10, プロセッサー: Intel Core i5-6600K, AMD Ryzen 5 1600, メモリー: 8 GB RAM, グラフィック: Intel(R) HD Graphics 530
- 推奨動作環境: プロセッサー: Intel Core i5-8400, AMD Ryzen 5 3400 or more, メモリー: 16 GB RAM, グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 1650, AMD Radeon RX 5500XT or more
アクションエディター4とは?
アクションエディター4は、アクションエディターシリーズの最新作です。プログラミング不要で、楽しく2Dアクションゲームを制作できるフリーソフトです。高い開発効率と、かなりの自由度を兼ね備えています。アクションゲームだけでなく、アクションRPG、シューティングゲーム、パズルゲームなども制作可能です。
アクションエディター4のサンプルゲーム動作環境(2011年投稿ゲームより):
- 確認済みOS: Windows 11, 10, 8, 7, Vista, XP
- メモリ: XPなら512MB以上、7/Vistaなら1024MB以上
- VRAM: 128MB以上(256MB推奨)
- その他: DirectX 9.0c以上必須
- 補足: Win10以降については、環境によって異なる場合があります。念のため起動して確認してみてください。

主な違いとあなたにとってのメリット
これら2つのツールを比較してみましょう:
| 特徴 | アクションエディター4 | 『ACTION GAME MAKER』 |
|---|---|---|
| 開発スタイル | プログラミング不要。直感的なビジュアルエディタ。 | プログラミング不要。ノードベースのビジュアルスクリプティング。GDScriptは任意。 |
| エンジン基盤 | 独自開発の軽量エンジン。 | Godot Engine 4.3。 プロフェッショナルなオープンソースエンジンの機能にアクセス可能。 |
| ビジュアルスクリプティング | ビジュアルスクリプティング機能なし。 ロジックはコマンドと条件のシーケンスで処理。 | 完全なビジュアルスクリプティング。 ゲームロジックはノードベースシステム。 |
| スクリプティング対応 | なし。 純粋なビジュアル操作で、プログラミング言語は不要・非対応。 | 上級者向けにGDScriptに対応。 |
| アセット互換性 | グラフィックはBMP、サウンドはWAV、BGMはMID/OGG。解像度に制限あり。 | 様々な高解像度アセットに対応。カスタムアセットのインポートが容易。 |
| ゲーム&エンジンサイズ | 非常に軽量。 エンジンは約1.2MB。ゲームも非常に小さい。 | エンジンサイズが大きく (約60MB)。ゲームも一般的に大きい。 |
| RAM使用量 | 非常に少ない。 ゲームは通常約50MBのRAMを使用。 | 多い。 ゲームは通常、最低8GB~推奨16GBのRAMが必要。 |
| ゲームの改変性 | アクションエディター4で制作されたゲームはどれでも開いて編集可能。 学習や改変に最適。 | 他のゲームを簡単に開いて改変することはできない(元のプロジェクトファイルが必要)。 |
| サンプルゲーム | シンプルなピクセルスタイルで、改造や拡張が容易なサンプルゲームが付属。 | シンプルなピクセルスタイルで、改造や拡張が容易なサンプルアセットが付属。 |
| ターゲットユーザー | 複雑なエンジンロジックや高いシステム要件を気にせず、手軽にシンプルな2Dアクションゲームを作りたい初心者向け。 | 初心者向けだが、コーディングにすぐに踏み込まずにプロフェッショナルなエンジン(Godot)の機能を学びたい人にも向いている。 |
| リリース | 初版: 2008/9/26, 最新版: 2020/12/24 | 初版: 2025 |
『ACTION GAME MAKER』の難しい点・悪い点
技術的な思考が要求される
- ビジュアルスクリプティングはプログラミングの論理的思考が必要で、非プログラマーには習得が難しい
- 「Makerツールを期待していたが、Godotの分支のように感じる」という声も
- アーティストや非技術的なユーザーにとって、操作が直感的ではない
UI/UXの使いにくさ
- Godotベースのインターフェースが技術志向で、初心者にはとっつきにくい
- フォントサイズが小さく、レイアウトのカスタマイズ性に制限がある
- アセットインポートやスプライトアニメーションの設定が複雑
完成度の問題
- 未完成の機能やドキュメント不足、タイポなどが散見される
- 「早期アクセス版のような完成度」との評価も
- 価格に対して提供される価値が不十分との意見
中途半端な立ち位置
- 初心者には難しすぎるが、Godot経験者は純粋なGodotを好む傾向
- 非常にニッチなユーザー層向けという位置づけ
アクションエディター4の難しい点・悪い点
技術的制限
- カメラ制御が限定的で、自由なスクロールやズームが難しい
- 解像度が固定(640×480程度)で、高解像度対応に制約
- グラフィックは256色BMP限定、サウンド形式にも制限
エンジンの硬直性
- 特定のゲームルールがハードコードされて変更できない
- アニメーションのフレーム間隔が0.1秒単位で制限
- プレイヤーキャラ以外の重力切り替えができない
UIカスタマイズの限界
- HUDのフォントや色を自由に変更できない
- メニューシステムが基本的で、高度なUI作成が困難

『ACTION GAME MAKER』が優れている点
技術的な柔軟性
- Godot Engine 4.3ベースで、プロ級のエンジン機能を利用可能
- ビジュアルスクリプティングとGDScriptの両方に対応
- 高解像度アセットやモダンなグラフィックスをサポート
拡張性
- カスタムシェーダーや高度なエフェクトが可能
- プラグインシステムによる機能拡張
- 大規模なプロジェクトにも対応可能
将来性
- アクティブな開発が続けられている
- プロフェッショナルなゲーム開発への道筋がある
アクションエディター4が優れている点
完全な創作の自由
- 完全無料で、商用利用も可能
- コンテンツ制限なし - Hゲームを含むあらゆるタイプのゲームを制作可能
- ロイヤリティ不要 - 収益はすべて制作者のもの
驚異的な軽量さと効率性
- エンジンサイズわずか約3MB
- メモリ使用量は約50MBと非常に少ない
- 古いPCでも快適に動作
- ダウンロードから数分でゲーム制作を開始可能
高品質なサンプル素材
- 付属のサンプルゲームの素材はすべて著作権フリー・ロイヤリティフリー
- すぐに使い始められる豊富なテンプレート
- 自由に改変・再利用可能
確立された安定性
- 2008年から開発が続く成熟したエンジン
- 物理演算やコリジョンが安定しており、予期せぬバグが少ない
- 日本語コミュニティによる豊富なナレッジベース
学習と改造のしやすさ
- すべてのゲームデータが編集可能で、学習や改造が容易
- 直感的なビジュアルインターフェース
- プログラミング的思考がなくても理解できる

アクションエディター4で始めよう!
初心者向けガイド
基本チュートリアル
- アクションエディター4メモ - 餅野家 - シンプルな完全初心者ガイド
- 【超初心者向け】そもそもアクションエディターって何なんだ?! - 基本概念の解説
テンプレートとサンプル
- Marupon template - 使いやすいテンプレート
- Marupon template 紹介動画 - テンプレートの実際の使用例
動画チュートリアル
- 【プログラミング不要でゲーム制作!】アクションエディター4でゲームを作ろう! - YouTubeでの基本解説
- アクエディでストップウォッチを作る【ほぼノーカット】 - 実践的な制作過程
- アクションエディター4』使い方 キャラ作成(止まっている時)攻撃など - キャラクター制作に特化
開発ブログと実例
- アクションエディター4でゲーム制作中 - 実際の制作過程の記録
- Modding Example (Ringmade Boxing) - 改造の具体例
詳細情報
- AtWiki “アクションエディター4 wiki” - コミュニティによる詳細な情報
高度な機能が必要な場合
もしあなたが以下のような高度な機能を必要とする場合は、UnityやGodotなどの本格的なゲームエンジンの使用を検討すべきです:
- 自由なカメラ制御(マルチ方向スクロール、ズームイン/アウト)
- 複雑な物理演算
- 高度なシェーダー効果
- モダンなUIシステム
- 3Dグラフィックス
アクションエディター4は「シンプルさ」を重視しているため、これらの高度な機能はサポートしていません。
結論
アクションエディター4が向いている人:
- プログラミング経験がなく、すぐにゲーム制作を始めたい初心者
- 低スペックPCを使っている人
- 無料で制限なくゲーム制作を楽しみたい人
- シンプルで直感的なツールを求める人
- 商業利用やHゲーム制作も視野に入れている人
『ACTION GAME MAKER』が向いている人:
- 技術的な思考に慣れていて、Godotの機能を活かしたい人
- 高解像度グラフィックスや高度なエフェクトを必要とする人
- 将来的に本格的なゲーム開発に進みたい人
- UI/UXの課題を乗り越える忍耐力がある人
もしあなたが、エンジンの複雑さや高いシステム要件に悩まされずに、手軽にシンプルな2Dアクションゲームを作りたい初心者であれば、アクションエディター4が素晴らしい選択肢です。その軽量性と直接的なアプローチは、素早く楽しいプロジェクトに最適です。
さあ、アクションエディター4でゲーム制作を始めましょう! アクションエディター4 ダウンロード 手軽に始めるには、アクションエディター4 オンラインヘルプをご覧ください!
もしスキルアップに合わせて、Godotのような高度なエンジン機能や将来的なスクリプティングにもアクセスできるツールに興味があるなら、**『ACTION GAME MAKER』**がよりあなたのニーズに合うかもしれません。ただし、より高いシステム要件とゲームサイズに注意してください。